日本政府は6月14日、2012年度版のエネルギー白書を閣議決定しました。
エネルギーの安定供給やコスト低減の観点からも
「責任あるエネルギー政策を構築る」
という安倍晋三政権の姿勢を明確にしたのです。
民主党政権が進めた「原発ゼロ!!」を目指す政策からの転換が
明らかになったわけです。
この白書では、民主党政権が昨年9月に策定した革新的エネルギー・環境戦略について
紹介しながら、安倍首相の国会答弁を引用したうえで
「前政権が掲げた2030年代に原発稼働ゼロを可能とするという方針は、
具体的な根拠を伴わないもので、原発立地自治体や国際社会、産業界、
国民に不安や不信を与えた」と厳しく批判しています。
原発については、安倍首相による今年2月の施政方針演説を引用し、
「原子力規制委員会の下で妥協することなく安全性を高める新たな安全文化を創り
安全が確認された原発は再稼働する」との方針を強調しています。
また、世界各国の事故や停電、エネルギー価格の上昇などの問題を分析したうえで、
エネルギー源の多様化や調達先の多角化などが必要であることも指摘しています。
これらをまとめると、現段階で、原発に代わるエネルギーを効率よく作り出す方法が
ほかに見当たらないということになるのです。
皆さんは、『原発ゼロ』派でしょうか、
それとも、『安全が確認された原発は再稼働する』派でしょうか。
一考するのもひとつかもしれません。
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